生産者紹介
諏訪田製作所
- 表の見方
所在地
名前
店舗名
職業
おすすめ商品
生年月日
星座
座右の銘
新潟県
小林英夫さん
諏訪田製作所
歌う職人
爪切り【ミラー】と使い込んだ【クラシック】
1931/12/27
やぎ座
なし
私のこだわり
『自分のアタマと手で考える。』
『諏訪田製作所さんの物作りの特徴は？』
------------------------------------------------------
社長：知行さん
「うちはまるっきり自社で、自分の力でやって来たって事ですね。よその真似をしてきたんではなくて、アタマがおかしくなるぐらい考えてるから（笑）。
まあ、（モノを作ってると）とにかく（職人の）手が入るんですよ。もっとこうしよう、ああしようって。よそは出来たものを見て、なんだ、こうすればいいじゃないか、ってやる。でもこれ、自分で考えるのって大変なんですよ。」
職人：英夫さん
「企業としては儲からなくちゃだめなんだけど、ところが作る私にはそれ関係ないから。（笑）自分で考えたここが最高だ、というやつを作らなくちゃ。
そこまでいくとねぇ、また次が見えてくるわけですよ。ここが最高だと思ってたのが、ここに来てしまうと、なんだ、まだ先がでてくる、というわけですよ。・・・うん、今でもそう。」
社長：知行さん
「よそはやっぱり、（手間を）省こう省こうとするけど、うちはどんどん（手間が）増えるばっかりですから。（笑）」
------------------------------------------------------
諏訪田製作所さんの爪切りは海外でも有名で、フランスやドイツのメーカーがよく見学に来られるそうです。
ところが、実際に工場で作っている様子を見せても、結局、同じ切れ味は作れずに（真似が出来ない！）、『作ってくれ』って話になってしまうそうです。
なんだか日本の物作りに自信が湧いてくる、痛快な話です。
生産者の横顔
『歌う職人』
職人歴は60年。「当時は家内工業でねえ、手が足んないもんだから、子供でも出来るようなことをやらされるわけですよ。
今で言う中学1年生から（工場に）入ってたんだけど、テストの時でも仕事させられるんでね、ノート見ながら仕事するわけですよ。そうすると怒られんです。『なんでお前、本見ながら仕事すんだ。』ってね。明日試験だって言っても聞かない。（笑）」
ご趣味はオペラ！
オペラのソロ（テナー）をとられているそうです。歌い始めて50年。ソロになって10年、合唱を教えて30年。今では年に一度、三条市のホールでコンサートを開くそうです。それでも「楽に歌えるようになったのは65歳越えてから。
どうやったらいいってのが、分かってたけど、それが出来なかったの。最近ようやく、細かいことを気にしないで歌えるようになってきた。ほんとこの2、3年。（笑）」
連絡はパソコンで。
おまけに1995年からはウィンドウズ95のパソコンでメールにネット、名刺まで作られているそうです。
爪切りを作れば達人で、オペラのソロを歌い、合唱を教えればパソコンも使う。たまに歌いながら仕事もされるようですが（笑）、今年78歳とは思えないほど、エネルギーと茶目っ気の固まりのような英夫さんです。
する事のどれも、なかなかヒトには真似できないことで、おまけにどれも楽しんでいらっしゃる。こんな風に年を重ねていきたいものです。
