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生産者紹介 工芸染色 砧工房

生産者紹介
工芸染色 砧工房

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  • 京都府
  • 佐武将章さん
  • 工芸染色 砧工房
  • 染色
  • 絹ぼかし染め 虹色シルクシフォン スカーフ
  • 1943/08/25
  • おとめ座
  • 自灯明

私のこだわり

◇佐武さんの絹ぼかし染めの特徴って何ですか?

国産のシルクを素材にした、羽衣のようなスカーフの まとい心地ですね。
国産の絹は、やっぱり感触が違います。日本の蚕は、クワをしっかり食べているから、ふかふかして気持ちいいシルクが出来るという話を聞いたことがありますが、国産の絹は、ソフトで優しいですね。現在は、養蚕農家が減って、手に入れるのが難しくなってきましたが、探し出して、出来るだけ国産の絹を使うようにしています。

絹は、通気性と保温性に優れ、暑い時は涼しく、寒い時は暖かく着ることが出来るので、夏は冷房よけに、冬は防寒に便利です。



また、1枚まとえば、とたんに華やかになるので、秘密兵器として使えます!(笑)
たとえば、シンプルなスタイルに、この色鮮やかなスカーフを1枚まとうだけで、とたんに華やかな雰囲気になります。

Tシャツとジーンズに羽織っただけでも、ドレスや着物に負けないくらい、華やかになりますよ。急にディナーの席に呼ばれた時などにも重宝する、とお客さんによく言われますね。

あと、小さく丸めてもシワになりにくく、旅行先でも簡単に手洗いできることですね。
使い勝手を最大限に高める素材と、仕上がりを常に心がけています。



◇あえて流行色は使わない、とお伺いしましたが?

日本人には、日本人の肌の色を引き立てる色みがあります。
そのスカーフを首に巻くだけで、印象をガラッと変えて顔を美しく見せるような色づかいですね。
それは、必ずしも流行色に当てはまらないんです。日本女性を引き立たせる色みを、常に考えて製品作りをしています。



◇「虹」をテーマに製作し続ける こだわりは、どこから来ているのでしょうか?

身にまとう人が、虹色のみずみずしい美しさに触れて輝いてもらえたら嬉しいなと。
そういう想いを持つようになった、とても印象的な体験が、子供の頃にあったんです。

今でも、はっきり思い出せます。戦後の復興期で、皆いつもお腹がすいていて、だから、遊びの時も、川エビを釣って食べたりとか、そういう時代でしたね。何もないけど、遊び相手は山や川で、道具はすべて手作りで、まさに自然と一つだった時代です。

そんな時に、 砂丘の松林の中で夕立に見舞われてズブ濡れになってね、一瞬にして雨は上がったんですが、そこで私の目に映ったもの、それが、大地の奥底から立上がったエネルギーのような、七色の虹だったんです。みずみずしく活気に満ちて、とても鮮やかでした。まるで虹に包まれて、充電され、浄化されたような、素晴らしいエネルギーをもらいました。

その虹のエネルギーを、他の人にも伝えたい。そのエネルギーに触れて、幸せな気持ちになってほしい。それを、表現できる一番の方法が、絹ぼかし染めだったんです。

よく、お客様からお礼の手紙をもらうのですが、ついネガティブになりがちな心を、明るくポジティブにする力も虹色にはあると思います。
この虹色のスカーフを身にまとう方の毎日が、虹のように輝いて頂けたら嬉しいですね。



生産者の横顔

この道、40年以上

京都伝統の染色技法「ぼかし染」は、生産者の佐武さんが初期の20年以上にわたり、職人としての経験を積みながら、あらゆる染色方法を試した末にたどり着いた技法です。

「絹ぼかし染めは、隣り合った色どうしが、まるで生命あるもののように混ざり合って、どんどん新しい色を創り出していきます。これは、他の染色技術や、写真や絵では、どうしても表現出来なかったことなんですね。」

そして、絹ぼかし染めをひとすじに追求することを決めて独立してから、さらに20年以上になる今、絹ぼかし染めの技法を継承、発展させ、オリジナル技法を考案し、一枚一枚手作りで高品質なスカーフやショールを創作しています。



「色」が身にまとう人を輝かせる!

そんな佐武さんの絹ぼかし染めに惚れこんだお客さんの中には、佐武さんのスカーフを50枚以上も持っていたり、佐武さんの工房に何度も行って、ご自分で染めを体験したりする方もいらっしゃるそうです。

「お客さんに、一番似合う色を見つけてあげたいから、カラーコーディネーターの資格もとりました。人間にとって、色彩っていうのは、とても重要なものだと思うんです。私達、日本人は、自分には派手な色は似合わないとか、そういう思い込みがあって、どちらかというと地味な色を選ぶことが多いと思うんです。でも、もっと、その人を輝かせるような色が必ずあるんですよ。それを発見してほしいんです。」

染色家、カラーコーディネーターとして、独自の色彩理論を持つ佐武さんは、各地で講演をしたり、工房を開放して、染色指導はもとより、人間にとって、色彩が持つ重要性を説き続けています。現在、日本美術振興協会の理事もつとめ、また、大阪、東京、神戸等で個展を開催、全国の百貨店をまわりながら、絹ぼかし染めを紹介し続けています。

「一枚の布に対した時、いつも染料や刷毛と話をしながら、虹であったり、夕焼けであったり、『きれい』で『はかない』ものを、どう表現できるか、ということを常に考えます。でも、布と染料、自分の想いを 『きれい』で『はかない』ものに、ぼかしこむことは難しいですね。一生のテーマだと思っています。」



佐武さんのスカーフの中には、一見してシンプルな黒いスカーフに見えるのに、光に当てると、
うっすらと虹色が浮かび上がるスカーフがあります。

「濃色に仕上げる場合でも、たとえ底に沈んでしまうことが分かっていても、まず下染めは虹色、そして濃色を上からかけるというこだわりをしてしまいます。
でも虹は突然『空』から生じるように、どんなに濃色の下に沈んでいても、見る側の心のありようで濃色を通り抜けて現れてくる気がするんですね。」



佐武さんは、お客さんに、このスカーフから元気をもらった、と言われることがよくあるそうですが、それは、佐武さんの強い想いがこめられているからかもしれません。

心に輝く消えない虹を、スカーフに込めて

そんな佐武さんの、座右の銘は「自灯明」。

「自分の中にある光をより所にして生きる、ということです。

仕事に行き詰った時、いつも虹を見た時の風景に心が回帰していくんです。そして、充電され、浄化されて、また新しい一歩を踏み出すことが出来るんですよ。

虹は、はかないものです。出ても、すぐ消える。でも、また出てきてくれるんです。」
佐武さんの心には、いつも消えない虹が輝いているようです。

柔らかな絹布に、七色の光の彩りをみずみずしく染め上げたスカーフには、佐武さんの力強い虹色のエールが詰まっています。



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