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生産者紹介 ten-sen
 
表の見方  1所在地 2名前 3店舗名 4職業 5おすすめ商品 6生年月日 7星座 8座右の銘
神奈川県
福間祥乃さん
ten-sen
デザイナー
ten-sen MINI BAG
1974/11/08
さそり座
継続は力なり
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私のこだわり


 人がアートを鑑賞するのは、ある作品を観ることでそれまでと「世界の感じ方」が変わるのが面白く、また、それが必要だからなのではないかと思っています。私の場合、ある学者が述べていることを読んだことによって世界の感じ方が変わるという体験をしたため、「学者の述べていること」もアートのように面白いと感じるようになり、それを吸収したいと思っています。

なかでも、生態心理学者のJ.J.ギブソンが述べた『環境は面の配置の集合である』という観点は、私の世界の感じ方を変えた、とても面白い捉え方なんです。これは、私たちが暮らす環境を、床とか机とか壁とかというなんとなく普通の生活から想像できるようなくくりから捉えるのではなく、世界を大小様々な 面で構成されているとする、世界に対しての非常にフラットな捉え方です。これを読んだのは武蔵野美術大学在籍時の1997年だったのですが、なんだか直感的にとても衝撃を受け、それ以来、世界の見え方がすっかり変わりました。もしも環境を面の集合として捉えることが出来るのだったら、じつは身のまわりにあるモノのデザインも同じような捉え方から生みだすことも可能なのではないのか、そう思いはじめたのです。それが現在の自分のデザインのスタートになりました。

そのときから同時に、私はデザインは環境を作ることだと感じるようになりました。だから今はギブソンの理論をもとに、人が環境をどう捉えているのかということについて「研究」しながら、そこで得た「感覚」をデザインに「展開」しています。これが自分のデザインにおけるすべての基本になっています。機能性を考慮した様々な大きさの「面」をオリジナルな考え方で「配置」することで、ユニークな仕組みを生み出すようなモノを作っていく、というのが自分らしいデザインの進め方のようですね。

身につけるモノのデザインは使い手であるお客様の反応が非常にダイレクトなので、そこが面白いしやりがいのあるところです。お客様はそのデザインが自分を「オシャレにするか」どうか、「便利か」どうか、「長持ちするか」どうか、という点をすごく真剣にチェックしてくれます。だから、お客様と直接的に コミュニケーションをしながらデザインをすすめると必ずイイモノが出来上がります。今までずっとそのことに感謝しながらデザインをしてきました。

※下の写真はten-sen MINI bag(ten-senシリーズより) お昼休みやお散歩、パーティなどに・・・
匠の箱 倉田製作所
江戸本手打毛抜き
匠の箱 みちのく蔓工芸所
山ぶどう蔓バッグ
匠の箱 大矢製作所
純銅おろし金
匠の箱 エコアス馬路村
木のバッグ
匠の箱 中屋雄造鋸店
房州鋸
匠の箱 寺島保太良商店
京都金銀糸
匠の箱 淡路梅薫堂
線香
匠の箱 木曽木材工業
木曽さわらおひつ
匠の箱 柿渋Houseみます
柿渋染め寝具
匠の箱 豊田すだれ店
江戸すだれ
匠の箱 小宮商店
江戸傘
匠の箱 フジソウ
スウェット
匠の箱 富貴堂
鎚起銅器
匠の箱 福田刃物
カスタムナイフ
匠の箱 春日部張子
張子人形
匠の箱 砧工房
絹ぼかし染め
匠の箱 わたなべ木漆工房
漆器
匠の箱 うるし工房錦壽
刷毛目塗り
匠の箱 梶田象牙
象牙
匠の箱 末吉籃胎漆器
久留米籃胎
匠の箱 山田木綿
会津木綿
匠の箱 キャストプランニング
腕時計
匠の箱 柿芝農園
梅干し
匠の箱 磯沼ファーム
ヨーグルト
匠の箱 本田製麺
本田麺
匠の箱 白亜ダイシン
トマトジュース

生産者の横顔


 福間祥乃さんのデザインは、ユニークなものがいくつもあります。そして、そのすべてが、「私のこだわり」欄でご紹介した通り「環境を面の配置の集合」と捉えるところからスタートしデザインされているそうです。

『ten-sen』(テンセン)シリーズは、57mmごとに等間隔に「点」々をあけた革と丈夫なゴムヒモの「線」で構成されたプロダクトシリーズで、名刺入れや手帳カバー、大小様々なバッグなどがあります。このシリーズではすべて、まず57mmごとの「点」をいくつ分使うかで革の「面」の大きさが設定され、次に「線」によって「点」どおしを結ぶことで、その「配置」が調整されます。こうして、さまざまな機能性を発生させているシリーズなのです。

『ten-sen』シリーズは、「点」と「線」による身のまわりの容れモノのデザインのシステムともいえます。これまで1年以上かけてほぼ完結してきたそうです。作り手と使い手とで、そのシステムにのっとった相談が成り立つことから、定番品の注文のほか、時には使い手に本当に欲しい使い易さを選んでもらうために、どの点と点のあいだにポケットをつけるか、どこを線で結んでストラップをつけるか、などというデザインのごく最初の段階から作り手と使い手とがコミュニケーションしながらデザインを完成させていくことも多いそうです。

 『Desktop-Tent』(デスクトップ・テント)は、雑然と散らかりがちな身の周りのモノを隠すための小型のテントのかたちの収納プロダクトですが、本当にモノを隠したときには、テント自体の強いフォルムのせいで中にモノが入っている感じがしなくなる!ことを、「オブジェ化してモノを消す」という新しい収納法として提案しているという非常に斬新なデザインです。

こうしたオリジナルな機能のあるプロダクトを作りあげる福間さんは、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業後、同大学院を修了しました。その後東京大学大学院学際情報学府佐々木正人研にて、渋谷の街をアフォーダンス(生態心理学)の観点から研究しながら、デザイナーとして活動しているそうです。2002年に修士課程を修了し、現在は同博士課程在籍中です。デザイナーとしては一風変わったそうした視座が、デザインの発想の源となっていることがひとつひとつのデザインワークを見てもユニークさとして伝わってきます。

福間さんが作る製品は基本的にハンドメイド、それもこれまではオーダーメイドが主で、現在のところ大量生産はされていませんが、人伝てによる発注も絶えず、常に大忙しな状態だとか。一つの製品には、通常の大量生産によるプロダクトとは異なる、研究者でもある彼女の一貫した考え方による想いが込められているようです。「身につけるモノのデザインは、それが作り手であるデザイナーが生み出したものだとしても、使い手はそれを見た瞬間からそのデザインの「良し悪し」をまるで自分のものであるかのように自分の世界にひきつけて真剣に考える。そこには必ず作り手と受け手の一対一のコミュニケーションがあ る。」と福間さんは語っています。

この生産者の商品一覧

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