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プロもお勧め
フローリストナイフ

福田刃物のフローリストナイフ

ナイフの神様、R.W.ラブレス氏に師事

1946年の創業以来、輸出向けの高級ナイフ製造を中心に、ずっと世界水準のナイフを追求し続けてきた福田刃物の2代目である福田登夫(TAK FUKUTA)さんは、1978年よりナイフの神様と言われるアメリカのR.W.ラブレス氏に師事し、日本人で初のアメリカナイフメーカーズギルドのメンバーともなりました。現在、3代目である一浩さんが、フィールドテストをしながら生活に役立つ道具としての刃物作りを、日々追求し続けています。

ポイントは、職人の手による「かしめ」

量産品ではなく、職人の手作りで一本一本仕上げられたナイフのことを「カスタムナイフ」と呼びますが、福田刃物の商品の一番のポイントは、職人の手による「かしめ」です。 一般的なナイフは、かしめるのではなく、ボンドでつけられているのがほとんどですが、ボンドだと長期間使用しているうちに、はがれてしまう恐れがあります。しかし、福田刃物では耐久性を強めるために、蝶貝や、ターコイスなど、割れやすい材料に穴をあけ、その穴にピンを通し、叩く、という一歩間違えれば割れてしまうような職人の技で、しっかり固定し「かしめて」作っているので、長い間使っていただけます。
また、刃の鋼材を狩猟用ナイフに使われる高級ナイフの素材で作っているので、普通では考えられないほどよく切れて、耐久性があります。

フローリストナイフを使用した作品

日本のフラワーアレンジの第一人者、神保豊さんもお勧めのフローリストナイフ!

神保豊さん「このお花の業界では、今までになかった素晴らしいフローリストナイフだと思います。
はさみは、一回花をさしたら、一回ずつ置かなければなりませんが、ナイフは、ハンドルを指にはさみながら花をさせるので、フラワーアレンジもスピードアップします。トゲなども簡単に取ることが出来ますし、また、切断面を広く切ることができるので、お花も水を吸収しやすくなります。
このフローリストナイフは、切れ味をはじめ、90度で刃がいったん止まるといった細かい設計や、握りやすさ、重量、使い勝手、デザインの美しさに至るまで、プロから見ても高く評価できるフローリストナイフです。専門のナイフメーカーでなければ、実現できないクオリティのフローリストナイフだと思いますね。」

神保豊さん…「フラワーデザインスクール秋桜花」主宰。花の店「コスモス」代表取締役。芸術学博士。「花のプロを教えるプロ」として、技術指導を行うほか、国内外におけるデモンストレーションや、世界の一流フラワーアーティストのイベントのサポートなど、幅広い活動を続けている。おもな著作「神保豊のテクニックで魅せるフラワーデザイン」(誠文堂新光社・写真)

フローリストナイフの使い方

神保豊さんのワンポイントアドバイス!

フローリストナイフで花の茎を切る場合、ナイフは動かさず、刃を当てた茎を前方に引くようにして切ります。リンゴの皮むきで、ナイフを動かさず、リンゴを動かしてむくのと同じです。

フローリストナイフの握り方

1.人差し指の第一間接で刃の背の根元を握り、中指、薬指、小指で柄を握ります。

2.親指を立てて、フローリストナイフの刃と平行にします。

茎や枝の切断面を広くするように、斜めに切る!

1.片方の手で茎を持ちます。

2.フローリストナイフの刃と、親指の間に茎をはさみ、茎に斜めに刃をあてます。

3.フローリストナイフは動かさず、茎を前に引くようにして切ります。

フローリストナイフができるまで。

福田刃物のフローリストナイフは、量産品ではなく、職人の手作りで一本一本仕上げられています。

(1)材料の選定、型抜き、穴あけ、伸ばし

材料は、切れ味と耐久性に優れたAUS-8ステンレス鋼を使います。
鋼材から各部品を型抜きし、 部品に穴をあけ、 伸ばして部品の曲がりを修正します。

(2)平面研磨、焼き入れ

研磨で部品の厚みを一定にし、 高温で焼き入れして硬度を高めます。

(3)すき、身研ぎ


刃を切れやすい様に薄く削り、研いで 刃の表面をきれいにします。

(4)仕組み、かしめ

各部品を組み立てた後に、材料に穴をあけ、その穴にピンを通し、ピンの両端を叩いて広げ、しっかり固定してかしめます。一般的なボンドづけと比べると、ナイフの強度に徹底的な差が出る「かしめ」は、福田さんが最も大切にしている工程で、材料によっては、一歩間違えれば割れてしまう恐れがあるため、熟練した力加減を要する技のひとつです。

(5)ペーパーがけ、ミガキ、刃付け、検品・調整

ハンドル部分を、一本一本握って確認しながら、持ちやすいように削って丸め、磨いてツヤをだします。最後に、刃先に砥石を入れ、刃の開閉がスムーズに動くか確認し、最終仕上げをします。

  • 毛抜きの制作風景
    制作風景

商品一覧

職人より一言

お花や、キャンプ、狩猟など、生活に役立つ道具として、デザイン、使い勝手、堅剛さのすべて兼ね備えた刃物作りにこだわっています。世界でも、こんなにこだわって作っているナイフは珍しいといわれるナイフです。生活の道具として、幅広く役立てて頂きたいですね!

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